【 経営に必要な知識 】個人経営を選ぶメリット・デメリットを詳しく解説( 女性編 )
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コロナ禍で閉店や廃業に追い込まれる個人経営者が増えました。
ですが、どんな時代でも「 ピンチはチャンス 」なんです。
こんにちは!
料理人になり40年、自分で飲食店を開業して15年になる、よしさんです。
コロナ禍のときに、この相談はよく受けました。
子育てが落ち着き、自分の時間を取れる余裕もでてきて、社会復帰を考える女性も多いと思います。
ですが、専業主婦が長いと社会復帰が困難であることも事実です。
そう考えれば、就職して社会復帰するのではなく、自分で切り開く「 個人経営 」という選択はまちがっていないと思えます。
そんな、「 個人経営 」に挑戦してみたい女性のために
女性が個人経営者になるメリット・デメリットを答えていきますね。
✅ この記事の内容
●個人経営とは
● 女性が個人経営を選ぶ理由
● 女性が個人経営を選ぶメリット
● 女性が個人経営を選ぶデメリット
● 個人経営に向いている人、いない人
● 事業計画書をしっかり作成しよう!
個人経営とは
MEMO
個人が主体となって事業を運営すること。
引用:コトバンクより
個人経営とは、個人が自らの資金や労力を投入して事業をおこない、自己責任で経営することを指します。
法人( 株式会社・有限会社・合名会社 )としての組織をもたないで、個人がすべてを担当する形態の経営です。
個人のリスクと利益を直接的に負うことができるため、自己の経営方針を柔軟に変更できます。
自分らしさを表現したいと思う方は、個人経営をおすすめします。
女性が個人経営を選ぶ理由
女性の個人経営者のプロフィールをから統計をとった資料があります。
この3つの項目は、男性があげた割合が高い項目です。
1 自由に仕事がしたかった
2 仕事の経験・知識や資格を生かしたかった
3 収入をふやしたかった
そして
女性が男性よりあげた理由の割合が高い項目の結果は以下のとおりです。
【 女性が個人経営を選んだ理由のグラフ 】
● 年齢や性別の関係なく仕事がしたい 34%
● 時間や気持ちにゆとりがほしい 32%
● 趣味や特技を生かしたい 14%
● 社会に役立つ仕事がしたい 32%
男性は仕事の延長線上に独立がありますが、女性の場合は自分の役割から考える傾向があります。
MEMO
女性の場合は男性と違って能力本位で仕事がしたいという考え方もありますが、「 プチ起業 」や「 サロン経営 」( 自宅を使い、少人数制で料理などを教える )と呼ばれるような趣味の延長線上の起業を考えている人もいるということです。
女性が個人経営を選ぶメリット
子どもを育て上げた経験は、個人経営者に向いています。
理由は個人経営者はいろいろなハプニングを自分だけで処理しなければなりません。
そして、子育ても同じで、いろいろなハプニングを自分ひとりで処理してきた能力は個人経営で発揮されます。
具体的なメリットを10個を紹介します。
1. 自分でお金を稼ぐチャンスをもてる
:個人経営なら自分で頑張った分だけお金を稼ぐことができます。
2. 自分のペースで働けて家族の時間を大切にしやすい
:自分の都合に合わせて仕事ができるので、家族の時間を作ることができます。
3. アイデアを自由に使える
:自分の考えを使って、自分らしい商品やサービスを提供できます。
4. 新しいことに挑戦出来て年齢に制限がない
:個人経営なら自分でいろいろなことに挑戦できます。
そして、個人経営者は自分が働きたいと思う年齢まで精一杯働くことができます。
5. 独立して仕事ができる
:自分でいろいろなことを決められるので、自立した気分になり自信もつきます。
6. 好きな場所で仕事ができる
:オフィスじゃなくても、好きな場所で仕事ができます。
通勤電車にゆられるストレスからは解放されます。
7. 収入に上限がありません
:一度の成功で、その後も収入が入る収入源を作ることができます。
そして、自分の裁量で仕事の規模も大きくすることが可能です。
8. 趣味を仕事にできる
:自分の趣味や得意なことをビジネスに生かすことができます。
9. 地域や人々に貢献できる
:自分のビジネスが地域社会や人々に良い影響を与えることができます。
10. 他の人たちのリーダーになれて、人間関係を自分でえらべます。
:成功することで、他の人の希望になり、リーダーとして活躍できます。
仕事でのストレスの原因として一番多いのは人間関係です。組織に属していると、価値観が合わない相手でもときには一緒に仕事をしなければなりませんが、個人経営者になれば仕事をする相手を
自分でえらべます。
まったくゼロにはできませんが、コントロールすることは可能です。
女性が個人経営を選ぶデメリット
個人経営のデメリットは、市場の変化や天候や社会情勢に左右され収入が不安定になりやすいです。
それと、責任とリスクの重さ、すべての決定権があるということはすべてにおいて責任があるということです。
失敗した場合も自分で責任を追わなければなりません。
具体的なデメリットを3つ紹介します。
1. 労働時間の長さによるワークライフバランスが崩れる
:特に、子育て中の女性は、起業後に家族の支援が受けられる体制にあるのかはしっかり確認しておく必要があります。
起業となれば、想像以上に時間と体力が必要になります。
資金繰りや税金周りの対応などもあり、一人でする仕事量もふえます。
そのため、今までの育児や家事に使えていた時間が確保できなくなります。
当然、家族からのサポートは必要不可欠になるので家族とはしっかり話し合うことが大切です。
2. 育休・産休制度など、受けられる公的サポートが受けられない
最近では、働き方改革によって女性が社会で活躍するための制度が充実しています。
企業で働く女性なら、出産や育児に関する公的なサポートを受けることができます。
また、産休や育休中にも給与をもらえる会社もあります。
起業してしまうと、休暇は自分で自由に決められますが、休暇中の仕事を代わってくれる人はいないため、休みながらの仕事は難しくなります。
3. 経営の知識不足によるストレスやプレッシャー
女性の場合、結婚をして退職したり、専業主婦になり会社勤めにブランクが生まれます。
そのため、いろいろな面において知識不足なるのは仕方がないことです。
以下のグラフは、女性が個人経営を目指す場合において課題と感じているものをあげています。
その中で大きな割合を占めているのが、「 知識やノウハウの不足 」です。
参考:経済産業省『女性起業家など実態調査(2016)』より
知識やノウハウ不足になると、見通しが甘くなり自分の勘にたよりがちです。
ストレスやプレッシャーがかかる場面が増え思わぬ失敗をしていしまいます。
女性といえど、起業すれば一実業家です。
その意識をしっかり持つことも大切です。
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個人経営に向いている人、いない人
女性で個人経営に向いている人の特徴を5つと向いていない人の特徴を5つ紹介します。
個人経営に向いている人の特徴5つ
1. コミュニケーション能力が高い
経営者は顧客や働く仲間とのコミュニケーションをとる機会が多く、コミュニケーション能力が高い人は個人経営に向いています。
2.自分軸がありぶれない
自分軸があると決断するのが早くなります、他人の目が気にならない特徴があり失敗しても、自分の責任と受け止めて次に生かせます。
3.数字に強い
個人経営において数字はとても大ごとになります。
数字に強い人はお金の管理が得意で、数字を基づいて物事を考えるため戦略を練ることができます。
数字で成果を正しく評価でき改善できるため結果が出るのが早くなります。
4.感情の起伏がない
感情の起伏がないとは、自分をコントロールできているといえます。
個人経営をしていると次から次に問題が生じることも多く、感情に左右されていると正しい判断はできません。
5.素直に意見をきける
個人経営に向いている人に共通していえるのは、「 常に学ぶ姿勢 」があります。
個人経営を始めると、多忙になり、起業するまえとくらべると学ぶことをやめてしまう人が多いです。
素直に意見が聞ける人は、自分自身を成長させることが自分が手掛ける仕事の成長につながることを直感でしっています。
個人経営に向いていない人特徴5つ
個人経営に向いていない人の特徴は、向いている人の逆になります。
一つくらい当てはまっても、自分の信念をもって取り組めばカバーすることはできます。
1.失敗を恐れすぎる
失敗を恐れすぎると行動が遅くなります。
最初からうまくいくとは限らないので、小さな失敗を早いうちから経験して改善する行動をとることがとても大切です。
2.お金の計算が苦手
お金の計算が苦手だと、「 どんぶり勘定 」になりがちです、収入と支出のバランスをとることができません。
お金の計算が苦手だと目先の利益に走り、損をすることもあります。
また、お金の計算が苦手なひとは、収益があがると自分の使える金額が上がったと勘違いしてしまい浪費につながることが多々あります。
3.他人や社会のせいにする
個人経営をするということは、自分で問題解決をしていかなければなりません。
他人や社会のせいにしているうちは、問題を解決することは不可能と思いましょう!
問題は自分のことだと認識してこそ解決策が見つかります。
4.依存心が強い
依存心が強い人は、責任を取りたがりません。
経営は自分の判断とそれにともなう責任を負うことから始まります。
なので、個人経営を目指すのならば自分の足でしっかり立つ覚悟をきめましょう。
5.自己管理能力が低い
自己管理能力の人の特徴は時間を無駄に使う傾向があります。
時間はお金と同じくらい大切です。
時間の管理ができないとお金の管理もできません。
また、個人経営になると、時間やお金に関して甘くなる誘惑が多いのも事実です。
事業計画書をしっかり作成しよう!
女性が個人経営に挑戦することのメリットやデメリット、そして個人経営に向いている人、いない人を説明してきました。
自分に当てはまる部分もあり、自分自身に自信が出てきた方やそれとは逆に大変さに気づき自信を無くしてしまっている方もおられるかもしれません。
でも大丈夫です!
「 事業計画書 」と聞くと、たいへんそうに思われますが、事業計画書を作成することで頭の中が整理できます。
頭の中を可視化できると、その後の行動が明確になり、やるべきことや優先順がはっきりします。
人を雇う場合でも、計画書をみながら自分がやりたいことをしっかり説明できると仲間意識も強くなります。
そのためにも、「 事業計画書 」は作成しましょう!
個人経営者が「 事業計画書 」を作成することの重要性とメリットは以下のとおりです。
1. 方向性の確立ができる
「 事業計画書 」は経営者が事業の方向性や目標を明確にできます。
自分のビジョンを整理し、「 誰に 」「 何を 」「 どうやって売るのか 」これを明確にすることが
経営の土台です。
2.リスクの把握ができる
「 事業計画書 」を作成する過程で、目標を数字に落とし込んでいくと、ビジネスにおいてのリスクや課題が浮き彫りになる。
これにより、事前に対策を立てることでリスクを軽減できます。
3. 資金調達のサポートになる
個人経営で悩まされるのが資金調達です。
大企業とは違い個人経営では、資金には限りがあり、潤沢には使えません。
融資先を確保するのは個人経営者には必須です。
「 事業計画書 」を先に作っておけば融資機関から資金調達する際に信頼性や将来の成長性をきちんと説明できます。
4. 計画の策定ができる
「 事業計画書 」は収益予測やコスト予測を含む計画に役立ちます。
5. 成長の促進につながる
「 事業計画書 」は中長期的な目標を立てるため、事業の成長を促進する重要な道具です。
6.リソースの効率的な活用に
リソースとは、「 資源 」です。
個人経営者は「 資源 」に限りがあります。
「 事業計画書 」の作成によって、資源である、人・もの・金をどこにあてるべきかを明確にすることができ、効率的な資源の運用が可能になります。
7. 組織の活性化
従業員や関係者に対して、「 事業計画書 」を共有することで目標に対する一体感が生まれ組織の活性化につながります。
8. 成果の評価と改善ができる
「 事業計画書 」を最初から完璧に作る必要はありません。
「 事業計画書 」は作ったらおしまいではなく、計画書に設定した目標と実績を照らし合わせながら、業績を評価し、必要な改善策を検討できます。
だから、難しく考えずに「 まずは作ってみる 」そして、計画書は評価して改善を繰り返していく、これが「 事業計画書 」の正しい使い方です。
まとめ
自己実現に向かって、個人経営に進むことはとても素晴らしいことです。
自分がもっているスキルや経験を生かして事業を起こし、その価値を提供することで対価をいただく。
提供された価値によって顧客の悩みや不便さが解消され、感謝をしていただける存在なることが個人経営の醍醐味だと思っています。
人生は一度きりです。
その一度きりの人生をどう生きるかはあなた次第です。
でも大丈夫、あなたは素晴らしい可能性を秘めた女性です。
個人経営を選ぶことは、自己実現への一歩です。
自分のアイデアや個性を信じてください。
個人経営は、あなたが自分のビジョンを実現し、自己表現する素晴らしい機会です。
自分自身の夢をかなえるチャンスがここにあります。
忍耐と勇気を持って進んでください。
個人経営には困難もあるかもしれませんが、その先には成長と達成感が待っています。
あなたはそれに値する強い女性です。
困難に立ち向かい、夢をかなえるための一歩を踏み出してください。
あなたの成功を心から祈っています!
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