夫婦経営の飲食店でアルバイトが続かない理由とは?その問題解決しないとヤバいです!

2024年11月23日

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夫婦で飲食店をやるうえで一番多い悩みはアルバイトが続かない。

求人を出しても人が集まらず、採用してもすぐに辞めてしまう・・・。

その結果、スタッフ不足でサービスの質が低下し、顧客満足度もさがる。

経営者としては頭が痛いですよね。

夫婦経営においてアルバイトは大切な存在です。

以前は私も同じ経験で悩んでいました。

そこで、今回は夫婦経営の飲食店でアルバイトが続かない理由を5つ挙げ、それぞれの解決策を紹介します。

アルバイトの定着率を上げたいのであれば、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。

夫婦経営でアルバイトが続かない理由5つ

1:アルバイトに対する考え方が間違っている

2:しっかりフォローできていない

3:家庭の問題を職場に持ち込んでしまう

4:店主と奥さんの指示が違う

5:身内感覚によるストレスの蓄積

以上の5つの問題は、私が独立した16年間に犯した失敗で、すぐに改善するべきものから選んでいます。

あなたが私と同じ過ちを犯さないようにしっかり自分の店は大丈夫か確認してください。

もし当てはまっていても安心してください。

私自身が失敗から学んだ解決策を紹介していますから大丈夫です。

1:アルバイトに対する考え方が間違っている

あなたは、アルバイトを雇用者で自分を雇い主という感覚でアルバイトに接していませんか?

私も若いころは、アルバイト=雇用者という気持ちで接してました。

その時の失敗をお話しします。

失敗その①

アルバイト=雇用者という考えなので、働いた時間に対してお金を払っていました。

アルバイトは時間給なので、これは当たり前ことです。

こちらが時間に対してお金を払っているという考えでいるので、アルバイトさんも「時間の分だけお金もらっている」という考えになります。

ですが、この考えだと時間=お金なので、同じ時間を働くなら「時給が高い方が良いに」なるわけです。

時給が高いアルバイトが見つかればそちらに行きたくなるのは当然なんですね。

アルバイトさんが仕事に慣れてきたころ離職するということが多くなってきました。

考え方が間違っていたんですね。

この問題をどうすれば解決できると思いますか?

「時給を上げてやればいいじゃん!」と思いますか?

でも時給で仕事を決める人は、また時給が高いところに移ります。

で、どうしたか?というと

解決策

「アルバイト=助けてくれる人」

アルバイトさんは自分の時間を使って「お店を手伝う人」だと考えを変えました。

手伝ってくれたお礼として、お金を払う考えに変えたんですね。

「えっ!そんなこと」と思うかもしれません。

ですが実際には、夫婦でまかなえない仕事をやってもらうためにアルバイトを募集するわけです。

だからアルバイト=「お店を手伝う人」なんです。

そう考えを変えて、アルバイトさんの給料を渡すときは感謝を伝えるようにしました。

また、忙しいときは「今日は君がいてくれて助かったありがとう」と伝えるように。

そこからアルバイトさんが給料をもらうたびに笑顔になるんですね。

アルバイト=雇用者と考えていた時にはないことでした。

おかげで離職率は下がりました。

人は自分が誰かの役にたっていると考えると頑張れるものです。

2:しっかりフォローできていない

仕事でのフォローとはどういう意味でしょうか?
フォローとは「遂行できない業務を他の人が補うこと」とあります。

では「しっかりフォローできていない」とはどんな状態でしょう。
「しっかりフォロー出来ていない」とはフォローしただけで終わっている状態です。

手伝って終わりという状態です。

今度はフォローについての失敗をお話しします。

失敗その②

飲食店あるあるなのですが、新しいアルバイトが入った時にお店が忙しくなる。

新しいアルバイトさんに教えている時間もない。

そうなるとアルバイトさんは何をしていいのか分からず1日が終わります。

そして次の日も忙しくなり、アルバイトさんのフォローだけすることに(手伝って終わり)。

そうなると、何が起きるかというとアルバイトさんは「指示待ち状態」になるんですね。

指示してもらえないと動けない=「使えないアルバイト」に。

これでは、アルバイトさんのためにもならないし、お店にとってもマイナスです。

指示待ちでは、仕事の楽しさや充実感を味わえないので離職の原因になります。

では、この問題の原因はどこにあると思います?

「忙しい時には新人はシフトに入れない」でしょうか?

お客さん相手の商売なのでいつ忙しくなるか分からないですし、実践もつんで欲しい。

解決策

フォローしたら必ずフォローアップする

フォローは大切ですが、それよりその後の「フォローアップ」が大切です。

フォローアップとは「対象者が1人で仕事ができるように最後までしっかり面倒見る」ことです。

仕事を教える場合はできないところを手伝うだけではなく、その仕事をやる意味や必要性も伝えます。

例えば、「皿洗い」

「皿洗い」は皿を洗ったら終わりではなく、洗い終わったら元の定位置に片付ける必要があります。

そこで、なぜ定位置に戻すのか?

皿であれば必要な枚数があるか確認できるとか、意味を教えます。

そして、皿が足りなければ料理が盛り付け出来ないしお客様にも迷惑がかかると、必要性も教える。

仕事(作業)においての意味や必要性がわかれば次の行動が取りやすくなります。

この仕事は終わればこれをやってと頭で考えるようになるんですね。

フォローだけではなくフォローアップを忘れずにすれば、指示待ちから進んで仕事をする人に変わりますよ。

できる様になったら認めて褒めてあげてくださいね。

3:家庭の問題を職場に持ち込んでしまう

ネットの知恵袋には「家族経営 アルバイト 辞めたい」とか「夫婦経営 最悪」とか、質問や記事がたくさんあります。

なぜこんなにも質問や記事が多いのでしょうか?

理由は「家庭の問題を職場に持ち込んでしまう」のが原因です。

家庭と職場の境界線がなくなると、夫婦や家族間のトラブルを職場に持ち込んでしまい雰囲気を悪くします。

そうなれば、アルバイトさんにも精神的な居心地の悪さをあたえ、職場での安心感が失われます。

では、家庭の問題を職場に持ち込んでしまった失敗をお話しします。

失敗その③

私も独立した時は、「家庭の問題を職場に持ち込まない」と決めていました。

独立して3年ほどたった頃です。

近隣に大型のチェーン店がオープン。

業種が同じでしたので、まさしく競合店です。

そこから1/3ほど売り上げが下がり、その期間が半年ほど続きます。

それと同じくして、長年の介護していた母が亡くなり、母親の通夜の日に息子が通っている大学から“留年“の通知が届きます。

お店の売り上げ、息子の今後、母を亡くした喪失感などで頭の中がぐちゃぐちゃに

度重なるショックでしばらく仕事に身が入らず、「家庭の問題は職場に持ち込まない」と決めていたのにダメでした。

当然、店の雰囲気は暗くなります。

そんな雰囲気に我慢できずに長年共に働いてくれていたアルバイトさんも辞めてしまう。

思い出しても情けない話です。

これが、私が職場に家庭の悩みを持ち込んでしまった失敗です。

この問題は、家庭と職場の境界線があいまいになり、職場に家庭の問題を持ち込んだのが原因です。

では、家庭の問題を職場に持ち込まないためにはどうすればいいのでしょうか?

解決策

仕事中は「職場の同僚」、家庭では「夫婦」

仕事中は夫婦ではなく「職場の同僚」という意識でいれば職場の同僚に家庭の問題を話したくはないはずです。

職場の問題は夫婦として取り組むと、相手の意見やアドバイスを聞くことができなくなります。

理由は無意識に上下関係を作ってしまうんですね。

でも、職場の同僚だと考えると素直に意見は聞けるはずです。

職場の問題は同僚として接し職場で処理をする、家庭の問題は夫婦として家庭内で話しあって解決する。

このようにお互いにルールを決めておけば問題を職場に持ち込むことも無くなります。

4:店主と奥さんの指示が違う

職場で結構多いのが、指示する人が複数いてどちらも違うことを言う。

こんな経験は誰にもあるものです。

原因は店主や奥さんが “見ている方向が違う“ ときに起きてしまいます。

ですがこれは、アルバイトさんにとってはどうにかして欲しい問題です。

これを放っておくと店の運営も危うくなるので早急に解決しましょう!

では、私と奥さんの指示が違ってしまった失敗をお話しします。

失敗その④

今は回らない寿司屋として営業していますが、以前は回転寿司屋でした。

この失敗は、家庭の問題を持ち込んでいた当時の私が売り上げをあげることに焦っていた時に起きました。

料理を素早く提供して欲しい私と、お客さんに満足してもらうために料理の順番を考える奥さん。

私は「スピード重視」、奥さんは「質重視」と考えが違う。

お客さんの回転率を上げたいと思う私と、お客さんにリピートして欲しい奥さんではアルバイトさんへの指示の仕方が違ってきます。

指示はどちらも正しく、違うのは夫婦が見ている方向が違う。

そしてアルバイトさんはどちらの指示に従えばいいのか判断に迷い、最終的にはお客さんに迷惑がかかってしまう。

アルバイトさんからも、指示が違うことの報告もなくしばらくはギクシャクしていました。

この失敗は、「夫婦だからわかるだろう」と言う思い込みが原因です。

この思い込みを無くすにはどうすればいいでしょか?

解決策

夫婦経営こそ「報告 連絡 相談」をしっかりする

「報告 連絡 相談」この中で1番重要なのは「相談」です。

アルバイトさんも「報告 連絡 相談」の大切さがわかっていれば、夫婦での指示の違いを私なり奥さんなりに報告して相談できたはずです。

「報告」を受ければ奥さんに相談しますし、奥さんも私に相談します。

問題が長引くこともないわけです。

長年連れそった夫婦によくある「言わなくてもわかるだろう」は仕事においては通用しないと考えた方が良いです。

あの時の失敗は、私たち夫婦が相談できない状況を作っていたと今では反省し「報告 連絡 相談」は徹底しています。

夫婦経営でもお互い「報告 連絡 相談」はしっかりとしましょう。

5:身内感覚によるストレスの蓄積

夫婦経営で家庭的な雰囲気は良い面もありますが、逆に身内感覚が強すぎて従業員の配慮に欠ける場合があります。

配慮が欠ける状況が続けばアルバイトさんが離職を考えるのも無理はありません。

アルバイトさんがストレスを抱えて離職しないように、アルバイトさんがストレスを感じてしまう内容を5つ書き出してみます。

当てはまっているものはないか、内容を確認してみてください。

ストレスを感じること5つ

① 夫婦の子供や親が頻繁に店にくる

② 家庭の悩みを店の中で話してい

③ 夫婦で決めて自分たちは従うだけ

④ 夫婦経営なので休憩が取りづらい

⑤ 常連さんとの距離感がわからない

以上の5つはYahoo!知恵袋や私のお店でもアルバイトさんからでた意見です。

これらがストレスを溜めやすくなる要因です。

そして、日頃からちょっとした心がけをすれば防げる問題でもあります。

解決策: 自分たちの両親や子供にもアルバイトさんや従業員、そしてお客さんのおかげで生活ができていることを正しく伝え、職場とプライベートは区別するルールを設ける

解決策:職場では家庭の話はしないと決め、職場と家庭のオンとオフを明確に区別する

解決策:店のルールや今後の方針はアルバイトさんにも意見を出してもらい全員の合意のもとで進める。アルバイトさんにもお店の一員だと認識してもらう。(意見は無理に出してもらわない)

解決策:採用時に忙しい時は休憩時間が遅れることを伝えて了承をえる。休憩時間に入るのが遅れた時は必ず一言お礼を伝える

解決策:常連さんの情報はアルバイトさんにも共有しておき、新人アルバイトには名札に初心者マーク🔰をつけるのもあり。

この記事のまとめ

夫婦経営のアルバイトが続かない理由や解決策を紹介してきました。

これらの解決策を読んで「えっ!そんなこと」と思われたかも知れません。

ですが、この問題は放置しておくと必ずアルバイトの離職につながります。

そうなれば、お店側はまた募集をして人を探さなければならず、お金と時間を無駄にすることになります。

そして、1から教えていくのは大変な労力です。

紹介した解決策は完璧にするのは難しいかもしれませんが、意識しておくことや日頃の声かけを忘れないだけでも効果はあります。

16年間やってきた私が保証します。

私の店も17年目に突入です!開業当時に共に働いていてアルバイトさんも今では30代後半。

家庭を持って子供がいたりと時の早さを感じさせられます。

こんな気持ちにさせて頂くことは。ありがたいことですよね。

あなたのお店も笑顔が溢れ、アルバイトさんが楽しく働くお店になるように願っています。