パニック障害から学んだ「職場での人間関係に疲れるまえに 」知っておきたい5つのポイント
新たな職場や社会での生活が始まれば、避けてとおれないのが「人間関係」の問題です。
新卒や転職で入ったばかりの人たちは、すぐに良好な関係を築こうと急ぎがちです。
そのせいで時には関係がこじれることもあります。
新しい仕事に慣れるまで、同時に周囲の人々への配慮も必要とされるために、本当に疲れを感じてしまいます。
新たな環境や人間関係の中で、自分を押し殺してまで相手に合わせようとすることは、長期的には疲れやストレスを引き起こす原因となります。
そうした中で、人間関係に疲れてしまう前に、自分自身を大切にすることはとても重要です。
こんにちは!
料理人になって41年、自分で独立開業して16年になるよしさんです。
飲食店は離職率が一番高い職業です。
飲食店で働いて半世紀、いろんな上司・同僚・アルバイト・パートさんに関わってきて職場の人間関係にはほんとうに悩まされてきました。
それが原因でパニック障害も経験しています。
パニック障害や人間関係の悩みに苦しんでいた時期に得た経験を共有できれば嬉しいです。
パニック障害でつらかった時期に上司・常連の社長さんからいただいたアドバイスをふまえて、この記事では、「人間関係に疲れるまえに」知っておきたい5つのポイントを紹介します。
これらの5つのポイントを理解し実践することで、自分と他人との関係をうまく調整できるようになります。
関係をうまく調整できるようになれば、仕事もうまくいき始めます!
✅️ 人間関係に疲れる前に知っておきたい5つのポイント
1. 職場の人間関係には深入りしない
2. 「報告」「連絡」「相談」の重要性
3. 他人の期待に無理して応えない
4. 仕事以外の人間関係をもつ
5. 逃げることは悪いことではない
それでは、5つのポイントを解説していきます!
1. 職場の人間関係には深入りしない
職場での周りの人間関係がどうも以前よりギスギスしていたり、めんどくさく感じていればそれは人間関係には深入りしているのが原因かもしれません。
人間関係に深入りしすぎると色々な問題が起こってきます。
深入りしないほうがいい理由3つ
1. エネルギーの消耗
職場以外でコミュケーションをとることは大切ですが、深入りし過ぎると時間とエネルギーの消耗につながります。
例えば、よく居酒屋で見かける同僚との会社や上司の批判、これは時間とエネルギーの消耗の典型的な例です。
お店で愚痴を言っても、会社や上司に変化は期待できません。
長時間働いて、帰宅したい気持ちを抑えながら、何度も同じ話を聞くのは疲れることです。
それよりも、お酒の席では仕事のことを忘れ、楽しい時間を過ごすことをオススメします。
2. ストレスの増加
人間関係では、私たちは相手に期待を寄せがちです。
でも、その期待が高すぎると、相手がそれに応えきれないときに失望したり、不満がつのったりすることがあります。
過剰な期待はストレスのもとになるんです。
つい相手に期待しすぎて、当たり前のように思ってしまうこともあります。
でも、相手が自分の期待に応えるのは当たり前ではなく、実はありがたいことなんです。
感謝の気持ちを忘れずに、お互いが支え合える関係を築いていきたいですね。
3. 依存の形成
他人との深いつながりがあると、依存関係になることがあります。
そうなると、自分の独立心や成長を妨げることがあるんです。
自分の自己肯定感や価値感を、他人に頼りすぎて保とうとするのは、長い目で見ると幸せを妨げることになりかねません。
この3つの理由から、他人との深い関わりがときにストレスや不安を引き起こします。
心身の健康に悪影響をおよぼす可能性があり注意が必要です。
2. 「報告」「連絡」「相談」の重要性
ビジネスパーソンにおいて、『 「報告」「連絡」「相談」』は基本です。
「報告」「連絡」「相談」をする際に大切なのは、「事実から伝えること」です。
なぜならば、ビジネスの現場において「 事実 」は「 判断の材料 」になるからです。
「 事実から伝える 」ことで、相手は的確に指示ができます。
相手に自分の意見を伝える際には、「あなたはどう思うの?」と聞かれたときに初めて、自分の意見を述べるのが良いでしょう。
そして、意見を述べる際には、「ここからは私見ですが」と前置きしてから説明しましょう。
このようにすると、何が事実で何が意見なのかが明確になり、相手にとって理解しやすくなります。
そして、相談をする際は、どのくらいの時間が相談に必要なのかを相手に伝えることが大切です。
「 相談内容にかかる時間」をはっきり伝えると相手も自分の都合を考え、このあとなのか、業務が終わり次第なのか相談を受ける方も返事がしやすくなります。
相手の時間を奪わないように配慮できればお互いの関係も良くなります。
3. 他人の期待に無理して応えない
上司と部下との関係において、上司から「 期待しているよ 」と声をかけらることはうれしいことです。
モチベーションも上がりさらに頑張る意欲もわいてきます。
ですが、無理に他人の期待に応えないことをオススメします。
ビジネスにおいて成果を出すのは当然ですが、それは上司の「 期待に応える 」ためでないはずです。
他人の期待に無理に応える必要はありません。
✅️ その理由3つ
1. ストレスを避けるため
2. 都合のいい人になりやすい
3. 自己成長を促進するため
《 ストレスを避けるため 》
他人の期待に無理に応えようとすると、ストレスがたまります。
たとえば、プロジェクトの締め切りが迫っている中、同僚が急な追加の仕事を頼んできたとしましょう。
このとき、自分の仕事の効率を維持するためには、その追加の仕事を引き受けることがストレスを引き起こす可能性があります。
仕事の効率が下がり、結果として全体の成果に影響を与える可能性があるため、無理に応えることは避けるべきです。
《 都合のいい人になりやすい 》
“いい人”は業務スキルが高く真面目です。
ですが、ただの “ いい人 ”では周りに仕事を押し付けられて残業が多い、正しく評価もされず、出世も望めない。
これでは相手の期待に応えて無理をする「 都合のいい人 」になります。
✅️ 都合のいい人にならないために
● 余裕がない時は断る
● 自分の意見はしっかり伝える
● 必要なアピールはする
《 余裕がない時は断る 》
仕事をしていると、急に上司や同僚から仕事を頼まれることはよくあります。
余裕があれば引き受けるのはよいことです。
余裕がないときに他人の要求に応えることは、自身の業務効率やパフォーマンスに悪影響を及ぼし、業務の質を低下させる恐れがあります。
それが原因で関係が悪くなることもあるのです。
《 自分の意見はしっかり伝える 》
都合の良い人にならないために、自分の意見をしっかり伝えることが大切です。
● 賛成なのか反対なのか
● 出来るのか出来ないのか
意思表示をすることができる人に、周りは簡単には仕事を押し付けたり出来ないはず。
断りにくい相手の場合は、代案を提示するのもオススメです。
「 そのかわり、〇〇を手伝ってもらえませんか?」や「 その仕事は〇〇さんのほうが良いのでは?」これだと直接断っていないので、カドも立ちにくいし相手も依頼をあきらめるかもしれません。
《 必要なアピールはする 》
自分の仕事の成果をアピールすることは大切です。
大げさにする必要はありませんが、遠慮せずに自分がやり遂げたことは正しくアピールするべきです。
それが、相手との信頼関係にもつながりあなたの地位をあげる手段となります。
地位や立場があがれば簡単に仕事をたのめない存在になれるのです。
4. 仕事以外の人間関係をつくる
《 心のバランスを保つ 》
家族や友人との関係が良好であれば、仕事や職場でのストレスがたまったときに家族や友人と過ごすことでリフレッシュできます。
一緒に食事を楽しんだり、散歩したりすることで、心のバランスを取り戻し、新しいエネルギーを得ることができます。
《 新しい経験や学びを得る 》
様々な人々と交流することで、新しいアイデアや視点を得るチャンスが増えます。
違う視点でみることは、仕事の問題解決でも生かされます。
職種や違う立場の人の意見はとても参考になります。
様々な人々と交流することを積極的におこなえば、違う価値観にふれることが出来ます。
これは、「 他者理解 」すなわち、「 価値感の違いを理解する 」につながりハラスメント防止にもなります。
《 燃え尽き症候群を防ぐ 》
仕事ばかりに集中して、他の人間関係を軽視すると、孤立感を感じることがあります。
その結果、ストレスや不安が増え、燃え尽き症候群につながる可能性があります。
私の場合もそうでした、売上の数値ばかりをおっていたので仕事上のストレスやプレッシャーが常にかかっている状態です。
リフレッシュやリラックスする時間を持たないので、身体や心が疲弊していました。
そして、仕事における自己の過度な要求や完璧主義が、精神的な負担を増加させます。
自分に厳しすぎる姿勢が続くと、疲労感や無気力感が強まり、燃え尽き症候群に陥りやすくなります。
私も燃え尽き症候群の兆候はありました。
助かったのは、いろんな方の話を聞ける環境にいたので、様々な価値観にふれることができたのが大きかったです。
悩みやパニック障害が軽くなったのは
様々な価値観にふれることで「 〇〇○でなければならない 」が少しづつ無くなったからです。
5. 逃げることは悪いことではない
「逃げることが必ずしも悪いわけではない」ということについて、私の経験からお伝えします。
私がパニック障害を発症したときはまだ「 広場症候群 」や「 不安神経症 」と呼ばれていました。
今は薬物療法が有効になって「 パニック障害 」と呼ばれるようになり独立した病気としてあつかわれています。
パニック障害を患っていたときは、「 ○○○でなければならない 」の意識が強く、いつも不安感が付きまとう状態でした。
私が勤めていた居酒屋チェーンは本社が大阪にあり、月に一度の会議があります。
当時は、広島店での勤務でしたので月に一度の会議には新幹線で行っていました。
ある日、福岡への出張があり広島から博多へ新幹線で向かっていたときの話です。
博多に着く間近でアナウンスが流れた時、突然冷や汗をかき、心臓のドキドキする音を大きく感じました。
「 降りたい」この不安な気持ちに支配され眼の前が真っ暗になりました。
この事があり、私にとって大阪に行く会議が「 恐怖 」になったのです。
パニック障害のはじまりです。
パニック障害の原因の一つは、「〇〇○でなければならない」という強迫観念と、「逃げてはいけない」という思い込みでした。
今では、降りたければ次の駅で降りるし、仕事よりも自分の健康が大切だとわかります。
仕事でも人間関係でも、辛いなら「逃げる」を選択していいのです。
身体を壊してまで「 逃げない 」ことを守る必要はないのです。
自分には合わないと思えば転職を考えて行動をおこしてみる。
合わない人とは無理に仲良くなる必要はないし、距離を置けばいい。
「 逃げることは悪いことではない 」選択の一つだと割り切ることです。
まとめ
この記事では“ 人間関係に疲れるまえに ”について5つのポイントを紹介してきました。
《 職場の人間関係において 》
● 深入りしないことの大切さ
●「報告」「連絡」「相談」の重要性
● 他人の期待に無理して応えないとは
● 仕事以外の人間関係をもつことで救われること
● そして決して逃げることは悪いことではないこと
これら5つのことを実際の私の経験をふまえて書いています。
パニック障害を患っていたときは本当に辛かったです。
自分自身を否定していましたので、自己肯定感も低く自信がもてずに逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。
ですが、今では家族や従業員、大切なお店のお客さんに囲まれながら店を運営することが出来ています。
人間関係に悩みパニック障害になって、気付いたことは「 人間関係の問題は、他人との折り合いをつけることではなく、自分自身との折り合いをつけること 」だと実感しています。
あなたも聞いたことがあると思います。
「 過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる 」
起こる出来事を自分自身がどのように捉えるかで、結果は変わってきます。
他人との折り合いをつけるより、自分との折り合いをつけるほうが簡単で効果があります。
人生において大切なことを忘れないようにあなたの生きるヒントになれば嬉しいです。
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